今日は おともだちとチチさんのライブイベントに行きました。
チチさんのアルバムの中の曲に合わせて
おともだちの寺坂くんがイラストを描いた本が出版されたのです。
初めて、ものすごい至近距離で弾いて歌ってしゃべるチチさんを見ました。
やわらかい歌声とちょっとせつないラブソングとイラストは
雨模様の今日に似合っていました。
その中に 眉毛を描かれた犬 という歌があったのですが
飼っていたちびのことを思い出しました。
ちびは見た目は柴っぽいけど 雑種でした。
小さな庭で父と兄が作った2階建ての犬小屋に住んでいました。
幼稚園か 小学校の初めの年の頃だったと思います。
ある日、私は ウケねらいで クレヨンでちびに眉毛を描きました。
きっと、家族が大笑いするだろう、とわくわくしながら。
母がそれを見てものすごい勢いで私を怒りました。
続いて 兄も ものすごく私を怒りました。
会社から帰ってきた父も。
みんな ちびがかわいそうじゃないか!!
ちびは何をされたかわからないんだから。なんで、こんなことをするんだ!と
烈火のごとく怒ったのです。
わはは、と笑いがおこる、とばかり思っていた私は
思いもかけない展開にびっくり。しかも まさか、こんなに怒られるとは。
家族みんなにひどく怒られて、自分がしたことはそんなに悪いことなのか・・・と
だんだん どきどきしてきました。
父は、スーツのまま、ぬれたタオルをもってきて
かわいそうになぁ、かわいそうに。と何度も言いながら
私が描いたちびの眉毛をごしごしごしごしふきとりました。
何をしてもらっているかわからないちびは 喜んでしっぽをぶんぶんふって
父にじゃれつき、父がそれをほらほらじっとして、と押さえて
ごしごしすると、ぺろぺろぺろぺろ父の手をなめていました。
あの時、私ははじめて、残酷、という言葉の意味を理解したような気がします。
そして、それをまぎれもなく自分がした、という罪も。
私は 父の後ろで ぼーぼー泣きました。
ちびごめんね、ちびごめんね、とココロの中で何度もあやまりながら。
加減知らずで ぐいぐい描いた眉毛は いくら父がごしごししても落ちきらず、
ちびには、しばらくの間 うっすらと 左右非対称の眉毛が残りました。
母は ちびが笑われるとかわいそうだから、と言って
朝の散歩の時間を早め、夕方は暗くなってから 外へ連れ出しました。
ちびの眉毛が完全にわからなくなるまで、
母にも、父にも、兄にも ことあるごとに
私のやったことがいかに悪いことか、を 言い聞かせられました。
言葉がしゃべれないちび、私たちがいなければごはんも食べられないちび、
そのちびをかわいがってあげられないようなコならウチにはいらない、とまで
言われました。
それから 私は 罪滅ぼしのキモチで
ちびのお茶碗をいつもきれいに洗ったり、お水が汚れたら取り替えるようにしました。
その時には それしか思いつかなかったのだけれど・・・
ちびは 私を許してくれたのでしょうか・・・?
今日は そのことを思い出して ちょっと胸が苦くなりました。