なんだか、また、食品のことで 騒ぎが起きています。
ニュースなどで コメンテーターの方々が
人間は本来、動物としての嗅覚がちゃんとあって
怪しいものは食べないできたのに、現代人はその感覚が退化している、
というようなことを言っているのを聞きました。
それは一理あるけれど、
今回の原因が何にあるのかわかりませんが、
現代の物事はもっと複雑になっているので、そうもいかない気もします。
私がこの仕事を始めて たまに困ることのひとつが
それは どのくらいもちますか?という質問です。
もちろん、初めてのものや、目安がわかりにくいものもありますが
入っている材料や、
加熱するのか、しないのか、といった調理方法までわかった上でも、
そう、聞かれることがあります。
前に コルドンで働いていた時、あまりにもそういう質問が多いクラスがあり、
フランス人のシェフがキレてしまい、
オレのレッスンでは、どのくらいもつか、という質問は禁止!
と言ったことがあります。(笑)
知人のお菓子屋さんはいつも、いいオトナがそんなの自分で考えろ!と
言って怒っていますが、ちょっと不思議な気持ちになるのは事実。
百貨店の方が 時々 対応に困ってしまうのが
賞味期限内なのに、食べ物が黴びた、腐った、というクレームで
よくよく聞きながら確認していくと
バターや卵が入っている食品なのに
暖房のきいた部屋に置きっぱなしだった・・・というような、
それは、腐ります・・・という扱いの末のことに対してだそうです。
何をどう、保存するのか、
そうすると、どのくらいもつのか、もたないのか、
といった判断ができない、というより
自分で考えなさすぎるヒトがいるのも事実。
とても えらそうに言ってすみませんけれど。
でもこれは、料理のテクニックや知識、経験とは別の次元のことだと
私は思っています。
一人暮らしで一日に2−3回しか冷蔵庫を開けません、
という冷蔵庫と
育ち盛りの子が3人いて、それぞれが学校から帰るたび、
自分の部屋から出てくるたび 冷蔵庫を大きく開けておやつを探している、
という冷蔵庫では 同じものでも 平均温度も雑菌の入り方も違ってきます。
ということは 同じ食品をしまっていても 傷み方の速度は違うということ。
だから、3日もつものも、もたない冷蔵庫もでてくるのです。
それに 冷凍すれば1年もちます、といわれたところで
例えばの話ですが それがレバーパーストだったとしたら、
品質的に問題がないとしても、
家の冷凍庫で保存してたような1年前のレバーペーストを
食べたいとは思いません。私は。
でも、いや、全然気にならない、というヒトもいるでしょう。
それはそれで、もちろん、いいのです。
自分がそれを気持ちよく食べられるのか? というのも
判断するのに 大きな理由になるはずです。
まあ、なんで、保存、について 自分がこんなに熱く語っているのか
自分でもよくわかりませんが(笑)
とにかく、食べ物は腐るのです。
そう、腐るのですよ。
なんでもかんでも長い間もたせることの便利さより、
腐らないことの方が怖いと思いませんか!?
どれくらいもちますか?と聞かれて
気持ちよく食べれるのは2−3日、などと 答えると
それしかもたないんですかっ!?と不満気に言われることがありますが、
これが1週間もったところで、そんなの食べたかないわい!と
ココロの中で思うのですよ、ワタシは。