夕焼けの富士山−3
私の住む町は 夕日のきれいな街。
今日は 何人もの人が立ち止まって、美しいその姿を
まぶしそうに、うれしそうに 眺めていました。
きれいな夕焼けを見るのも好きだけれど
知らないヒト同士が そんな夕焼けにむかって
にこにこと目を細めて眺めている様子を見るのが 私は好きです。
うれしいし、ほっとするのです。
こんな風景が 毎日見れたら
人は 荒々しくなんてならないのに、と思います。
私は この街の夕焼けを眺めて時々、そう思うのです。
ゆっくりと暮れていく空のグラデーションや
日によって ぼんやりはかない少女のようだったり
凛々しい青年のように様子を変える富士山を見ていると
ああ、この自然を、環境を守ろう、と思います。
何気なくあたりまえのように見送っている毎日が
本当は ものすごく奇跡なんじゃないか、と思うのです。
だから、毎日生きていくことの意味を考えます。
何が、自分にとって大事か、大事にしたいか、考えます。
そして、時々 うれしかったり、せつなかったり、
ちょびっと後悔したりして 泣きそうになります。
でも、そう思うからこそ、明日もがんばろう、と思えることも
この街の夕焼けを見ることで 知りました。
そんな私は 甘い? 青い?
でも、仕方ない。それが 私。
ほかの誰にもなれない、ならない、私です。

