お雛さま
私のお雛様です。
全部広げるのがたいへんなので、
お内裏様しかだしていませんが・・・。
美しいお顔で、うっとり眺めてしまいます。
私が生まれたとき、
お雛様を選びに行った父と母は、
いろいろ見て回ったところ、
このお雛様にひと目で惹かれたそうです。
でも、予算をずいぶんと上回っていたそうで、
迷ったらしいのですが、このお顔と佇まいにどうしても惹かれて
一生のものだからと、思い切って買ってくれたそうです。
帰り道、二人でお昼を食べようと思ったけれど、
二人のお財布の中を合わせても、
ラーメンを一杯ずつ食べるのがやっとだったそう。
時代が違うので、クレジットカードなんてなかったものねぇ・・・。
お雛様を見るたび、
今はいない父のことを思い出します。
そんな風にしてまでも
私に、このすてきなお雛様を残してくれたんだなぁ。
そして、もうちょっと
母にも優しくしてあげようと思うのです。

