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2012年09月29日

牛肉のグリエとポム・フリット

昨日は、
ずっとお会いしたかったお二人に会えて、
すごくうれしかった。
忙しいし、人気者でひっぱりだこだし、
会うことなんて難しいなぁ、というお二人だけれど。

何が、ということでなくても、
何を、ということでなくても、
そのヒトの空気感だけで、
そばにいると、
煮詰まった気持ちに、つん、と穴を開けてくれて、
明日からのモチベーションを、ぐん、と上げてくれるようなことってある。
そのヒトじゃなきゃ、っていうすてきなセンスを持っていたり、
そのヒトじゃなきゃ、っていうすばらしいお仕事ができるようなヒトがもつ、
特別の空気。

気持ちがしゃん!としてきて、
だから、帰り道はふた駅分、
歩いて帰った。
鼻歌をくちずさみながら。
小雨がぽしん、ぽしん、と肩に垂れたけど、
そんなの、ちっとも気にならなかった。
数時間前の自分とは もう違っていること、
自分でもわかった。

何が起ころうと、
ともかく、
目の前の牛肉をベストの状態で焼き上げる、
毎日、毎日、焼き上げる。
雑念を入れずに、牛肉のことだけを考える。
そういう人生はすごく、すてきだと思う。

・・・・。
というようなこともね、
思ったりもしたりして。歩きながら。


明日からもがんばろう。
いつかカタチになることを強く信じて。

2012年09月23日

秋にはワインのことを思う

先日、いつもお世話になっている広告代理店のおじさんたちが
おいしいワインを飲みに連れて行ってくれました。

おじさんたち、というといつも、
そういうあなたは世の中的にはおばさんだからね、
心得るように、と注意されます。おほほ。

なんだか、すごいワインウンチクを語ってくれるのですが、
いつも、途中で、
いえ、かなり初期段階で、
まぁまぁ、そんなことはどうでもいいからさぁ〜、
飲みましょうや!
という気持ちになります。
で、態度に出るので(隠そうともしていないのですが)
ぶぅぶぅ言われます。

おじさんたちは、バブルの頃にまさにイケイケで、
すばらしいワインを堪能してきたので
(しかもヒトのお金で!←これはいかがなものかと思うけれど)、
羨ましい。
でも、そう考えると、私も、
コルドンに勤めている頃に、身分不相応の良いワインを
ずいぶん味見させてもらっていたのでした。
ボス的なポジションのフランス人のシェフ達は、
良いワインをたくさん飲んできているので、
これはどう、とか、こんな風に味わうものだ、とか、
いろんなことを教えてくれて、
若いシェフ達もみんな、一生懸命その味を覚えていました。
みんなで、ワインの入ったひとつのグラスをまわして、
香りをかいだり、色を見たり、風味を確かめたり。
仕事の合間のわずかの時間なのに、
ぎゅっ、と中身の濃い、ワイン講座のようなことになり、
楽しかったなぁ。

あのシェフ達に教えてもらわなかったら、
一生飲めなかったであろうワインも
たくさんありました。
本当に、ありがたいことだった、と深く感謝。

2012年09月21日

やっと、秋がきた

昨日は、すごくお久しぶりな雑誌さんの撮影でした。
今でもこうしてお声をかけていただけることが
とても嬉しかったです。


暑い暑いとぶうぶう言っていましたが、
夜風がずいぶん秋らしくなりました。
暗くなるのもさらにぐいっと早くなりました。
来年の夏はどうか、暑すぎないように・・・。


仕事仲間の息子さんが、中学受験をするのに
塾に持って行くお弁当や、夜食を作るのがたいへん、と
ちょっと疲れ気味だったので、
余分がでると時々、帰りに、お弁当や夜食になりそうなものを
渡していた。
2月のある日、聞き覚えのない男の子の声で、
おかげさまで、受かりました、と電話をもらった。
彼女の息子さんだった。
お弁当、おいしかったです。ありがとうございました。
と言われた。
不意のことで驚いたけれど、その言葉もうれしく、
受かった、という報告をわざわざ私にまで本人が連絡してきて
くれたこともうれしかった。
おめでとう!おめでとう!がんばったね!と私は精一杯の
お祝いの言葉を贈った。
後日、彼女に、実は第一志望を落ちたことを聞いた。
母子、二人の親子は、抱き合って、ごうごう泣いたそうだ。
彼女は、がんばった息子さんがかわいそうなのと、
自分のサポートが足りなかったのかも、という後悔と、
いろんな感情が交じって、涙がとまらなかったそう。
二人、夕食も喉を通らず、夜も更けた時、
息子さんはすくっと立ち上がって、
もう忘れるよ。第2志望の学校でがんばる、と言ったそう。
その時彼女はまだ、心の整理がついていなかったのだけれど、
息子さんのその姿と言葉に、はっとしたそうだ。
ほんの数時間で、息子が大人になっていた、からだそう。

夏の始めに、初めてその息子さんに会った。
真っ黒に日焼けした、まだまだあどけなさの残る、けれど、
強い眼差しの少年だった。
照れくさそうに、6年生の頃はお弁当のおかず、ありがとうございました。
と、キャップをとって、ぺこりとおじぎをしてくれた。
将来は何になりたいの?と聞いたら、
自分が何に向いているか、高1くらいまでに見つけます、と
答えた。ほんと、しっかりしているなぁ。
きっと、すてきな人になるんだろうなと思う。
でもそれはやっぱり、すてきな彼女の息子さんだからだな、と思う。
そして、私は久しぶりに、
未来、というコトバとその“感じ“を思い出した。
それはきらきら光っていて明るくてまぶしくて、
だから思わず目を細めた。

秋になってあの少年はまたひとつ、大人になっているような気がする。

2012年09月18日

そんな気がする。

幼稚園の年少組の頃だったか?

時々、コビトがうっかり目の前に現れることがあった。
引き出しをさっ!と開けた時、
フェイントをかけてくるっ!っと振り返った時、
雨の夕方、カーテンと窓の間の隅っこに。
朝や夜には現れず、午後から夕方の間にしか現れない。
わかっているだけで3人。
一緒に現れることはなくて、いつも誰か一人を見つけるのだけれど、
すごいすばしっこさで見つかるや否やすぐに隠れてしまう。
初めは、うっかり私に見つかってしまったのだ、と思っていたけれど、
そのうち、
わざと見つかるようにでてきているんだな?と思うようになった。
しゃべってみたい気もするし、
それはなんだか怖いような気もしていた。
そのあと、コビトのことはどうなったんだっけ?
コビトを見つけていたことは思い出すのだけれど、
いつ頃、どうして、コビトのことを考えなくなったのかは
思い出せない。

今は、忙しくなると、ああ、あの時のコビト、
ナウ、ヘルププリーズ!と
ココロから祈ったりして、
居合い抜きよろしく、はっ!と引き出しを開けてみたりしている。


これを世の中では、
現実離れした現実逃れと言います。

2012年09月17日

システマティック

ここ最近はマッサージ通いが続いている。
夜中までやっているマッサージ店を見つけては、せっせと。
どうせなら、と、
全身コースや長い時間のコースを選んだりもするので、
なんだか、マッサージ代を稼ぐために働いている、
ようなコトにもなっている。

今は、絶賛大量校正中で、絶賛大量メニュー提案中なので、
じいっとパソコンに向かう毎日。
うんうん唸りながら、お尻をもぞもぞさせながら、
ここまで終えたらショコラを2粒食べていい、とか、
次にここまで終えたら豆大福を食べていい、とか、
次はハーゲンダッツのヴァニラといちぢくとバルサミコたらりをやってもいい、とか
自分で目標(?)を決めて、もうもうもう、
それに向かって必死にやっているの。
それで、
仕事をするためのご褒美システムが、いつのまにか、
ご褒美を食べるための必死システムになっていて、
やっぱり私はいつも、本末転倒になるのだ、と
ぼうっと思ったりしているのです。

2012年09月16日

奪われる

あああ。
9月になれば、9月になれば・・・とココロの中で唱えながら
じいっと暑さに耐えてきたけれど、
いっこうに涼しくならないこの感じに、
ココロが折れそう。
ぐったりと疲れが増します。
つくづく。
私は暑い国では生きていけないなぁ、と実感。

今日こそは、なんとか、1時前にはベットに潜り込みたい。
というか、今すぐ、倒れ込んで、
気を失うようにぐうぐう眠りたい。
でも。
アイロンもかけなきゃいけないし、
その前に冷蔵庫。そういえば、ちょっと前に使い残したほうれん草がそのまんまだ。
あれ、どんなことになっちゃってるんだろう・・・。
もう何も考えられないよう。
もう布巾1枚ですらたためないんだよう。

2012年09月13日

ELLE a table さんの撮影でした

ELLE a tableさんの撮影でした。
先日と違って、今回のページは品数が少なかったので、
すごいさっくり終了。
10月号です。
ぜひ見て下さい。


いつまでもじりじり暑くて、
こういう暑さが嫌いな私は、半眼でじいっと耐えている、
そんな心境です。
いつか何かを悟れるのだろうか????
プリーズ!悟りの境地!

2012年09月11日

タルティーヌと夏の終わり

そういえば。
先日、日経さんから タルティーヌの取材を受けました。
4−5日前になってしまいましたが、記事にしていただいています。

タルティーヌ。
年末からなぜか、急に取材が増えました。
12月には3紙もの新聞さんに載せていただきました。
私の本もぜひ、見ていただきたいなぁ。

それと、先月?先々月?のレタスクラブさんで
かんたんキッシュを作りました。
あ、これも、遅いお知らせになってしまった・・・。

あと、料理通信にも、冬くらいまで、ちっさく載せていただく予定。
これも夏から始まっているんだけれど・・・。お、遅いお知らせです・・・。


ここ数週間は、毎日がものすごいスピードで終わっていくなぁ。
今日はさすがにぐるんぐるん目がまわった。

夏の終わりが切ないのは、
蝉やら、黄金虫やら、
暑い中、元気にしていた虫たちの死骸が
あちこちに見られること。
朝、急いで出かける時に、アスファルトの上に
蝉がひっくり返って落ちていたので、
ああ、死んでしまったんだなぁ、かわいそうに・・・。
と思って横目で見た。
で、夜帰って来たら、街灯に照らされたその死骸が白くなり始めていて、
死ぬってそういうことか・・・・と少しせつなく思って横を過ぎようとしたら、
ジ.ジ,ジ・・・と鳴くではないか。
まだ生きていたんだ!と思ったら、急に、
やるせない気持ちになった。
この真夏日の炎天下の間中、この蝉は命がありつつ、
こうしてひっくり返ったまま、灼熱の太陽にさらされ続けていたのか?
体が白くなり始め、こんなにも死に支配されながらも、
今日一日生き抜いたんだ。
誰にも踏まれず、猫や犬にも見つからずに。
思わず、ぶわりと涙がにじんだ。
いつもなら怖くて触れない虫だけれど、
ティッシュでそっとつかんで、道路脇の土の上においてあげた。
とっさに、アスファルトでなく、せめて土の上で、と思ったので。
ティッシュでつかんで動かす間、蝉は、ジ、ジ、ジと
途切れ途切れに鳴いて、足を不器用にちぐはぐと か弱く動かした。
最期の声は私がしっかり聞いたよ。
大丈夫、お逝きなさい・・・。
心の中で祈った。

生まれてから死ぬまで、
そこに何があるのか?と問われれば、何かあるような
結局何もないような、日によって時によって思うことは変わるのだけれど、
結局死ぬことは決まりなワケで、
それがいつかもわからないワケで。
でも、だから、今、目の前にあることを一生懸命やるしかない、と思う。
目の前には無い何かばかりを考えていたら結局、
何もしたことにならないよね?
目の前にあることが、鍋磨きだろうと、コップの茶渋とりだろうと、
窓の桟の掃除だろうと、
誰かに食べさせるトマトのおいしそうなのを選ぶことだろうと、
お礼がくるはずのないメールへの真剣な返事書きだろうと、さ。
それでもやりきれないこと、とりこぼしてしまっていることは
いっぱいあるのだけれど、
これが私の精一杯でした、と、今のところはさっぱりと思える、と思う。

2012年09月05日

お知らせ 

いっつも忘れてしまう、雑誌などの掲載のお知らせ・・・。

先日は、ELLE a table さんのお仕事でした。
むん!とがんばったので、予定より早く終わり、
みんなで試食する時、おいしいワインやら、高級ジュースやらを
いただいちゃいました!
すてき。
あ、ワインやらジュースやらは、撮影用に開けたものですのよ。
おしゃれなカメラマンさんに料理がきれいと言ってもらったことが
すっごく嬉しくて、ぐびぐび飲み過ぎてしまいました・・・。
というか、写真がおしゃれすぎます。
今回も間違いなくすてきなページにしていただける予感。
10月発売号です。


あと、お知らせが遅れてしまいましたが、
リンネルさんの綴じ込み小冊子(?)もやらせていただきました。
おうちビストロ料理です。
こちらも、すごくすてきに撮っていただき、
おしゃれな編集さんのお導きでうっとりページにしていただきました。
撮影中は、みんなでなぜかものすごく盛り上がり、
打ち上げにいく話しにもなりました。
楽しみ!
ぜひ見て下さい。
この号には、プレゼント(?)で
すごくかわいいお財布ポーチがついていましたよ!
早速お気に入りになって、使っています。

そのほか、レタスクラブさんにレタスクラブさん(違う号)の撮影など
がんばっています。
いつもの食材や料理を、ちょっとしたコツでおいしく仕上げるポイントなど
ど〜〜ん!と紹介しました。
発売はまもなくです。

2012年09月04日

楽しいってすてき。

いつもお世話になっている某雑誌の副編集長さんと編集の方に
ディープエリア(?)に飲みに連れて行ってもらいました!
楽しかったぁ!
ここのところずっと、どたばたあたふたしていて、
心身ともに疲弊し切っていたせいか、
初めは、寝ぼけた顔してる、と言われたのですが、
最後には、顔が生き返った、と言われました。
単純な私。
この日を楽しみに、毎日お仕事がんばっていたんだもの。

楽しいって生き返れる。
実感。

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