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2012年11月26日

野菜が助けに来てくれた

一度には抱えきれないほどの、たくさんの野菜をいただきました。

白菜、細めのかわいい葉付き大根3本、それとは別に立派な大根の葉っぱ袋いっぱい、
聖護院風の大きな蕪、紫の大根2本、やわらかい小松菜などなど。
ご近所の方が別荘の畑で作っているお野菜のお裾分けです。
大根の葉っぱは、使わない方が多いそうで、
切り落としてしまうと聞いて、進んでおかわり状態でいただきました。
野菜はどんどん元気もなくなってきてしまうので、すぐに何らかの
処理をしないといけません。

はてはて、どうしようかな?と考えて、
大根の葉はいつもは、ごま油と唐辛子で炒めておくのですが、
今回は違う方法にしてみようと思い、
半分はただ塩茹でして、ごま油とすりゴマとお醤油少々で合えてみました。
タッパーいっぱいにできて、冷蔵庫にいれておき、
3時間後に食べたら、思いのほかいい感じに味がなじんでいて、
にまりとするほどおいしかった!
残りの半分は、漬け物にしてみよう、と
塩をふって重石をして北側のベランダの日陰に置きました。
ちょうど、韓国で買って来たキムチ用のお塩というものがあったので、
しめしめと思いながら、うきうきまぶしてみました。
4−5日経って、水があがってきたら、漬け直そうと思います。
うまくいくかな??

大根は一部はマッチ棒状に刻んで、オイルサーディンと一緒に
いただきました。
瑞々しくて、しゃくしゃくと切れる感触が楽しくてたまりません。
残りと紫の大根は合わせて、皮ごと切って大好きな韓国風マリネに。
(私の『ごちそうマリネ』の本にも載せています。)
これ、おいしいのです。私は大好き。
これでしばらくは、ぽりぽりと楽しい日々のはず。
マリネ時間を長くして、翌日から食べ始めることにします。

聖護院風の蕪は、薄だしで炊いてみましたが、
なんとなく、今の自分の口には味が頼りないので、
冷蔵庫にあった干しえびをぱらりと入れて、炊き直し。
とりあえず、冷めてから冷蔵庫にいれましたが、味噌だれを作って
添えようかな。
葉は、おいしいおあげさんを買いに行って、
それと炊きました。
これには、小松菜の茎も入れて。
小松菜の葉はまだ小さくてやわらかいので、生のまま、
熱したベーコンと柚子の果汁をかけてサラダ風に食べました。

白菜は、新聞紙で何重にも巻いて、やっぱり北側のベランダに置きました。
12月まで上手に持たせたいなぁ。

こういう時、北にもベランダがあると本当に使えるなぁ、と実感。
パリでは、冬になるとよく、アパルトマンの部屋の
窓と欄干(?)の間に、サラミやら、クレモンティーヌ(みかんのようなもの)、
冷蔵庫に入れたくないような臭いチーズなんかを置いていました。
トモダチとの間では暗黙の了解で、
フリゴ・ナチュール(直訳すると、自然冷蔵庫、って感じ)に置いておいて!
って言うと、ココのことを指していました。
たま〜に、夜中の気温が冷えすぎて、朝見ると、半冷凍のようなことにも
なっていたけれど。懐かしい・・・。
話しがそれましたが。

ともかく。
一時ではありますが、集中して、野菜をどんどん片付けていきました。
ここのところずっと家に籠っていて、
うんうんと考えていることばかりだったので、
なんだか、よかったなぁ。
そうしていても、何も生まれないなら、とりあえず、
えいやっ!と遠出したり、遊んだりすればいいものを、と
自分でも思うのですが、それが、思い切ってできないのも、自分。
そんな自分を見かねて、神様がぽろりとくれた息抜き、と、
ポジティブに考えてみる・・・。
ああ、野菜よ野菜、
私をどうか、救ってください。
せめてその、シッポをつかまえさせて。
ここからどうか抜け出させてほしい!

2012年11月24日

クリス智子さんがすてきすぎる件

ああ。
あっという間に11月も終わりそうで、
来月は12月で1年が終わりですね。
早い。
ヒトのせいにするワケじゃありませんが、
あの、残暑、というのがどうもクセモノです。
暑い、暑い、いつまでも夏だなぁ、と思っているうちに
いつのまにか9月が過ぎ、素知らぬ顔でするりと10月も過ぎて行くから。

とはいえ、私は、
自転車操業のような日々でした。と言っても、
しゃ〜〜〜〜〜っ!と立ちこぎな日々で、
たまによろけたり、こぎすぎてコントロールきかず電柱に激突したり、
激突しておでこから血を流しながらも立ちこぎしたり、
はぁ〜〜〜〜〜っ!とこぎすぎて、立ち寄るべきところを通り過ぎてしまったり。
ぜいぜいはぁはぁ、と、そんな感じの。

ところで。
先日、クリス智子さんにばったりお会いしました。
数年前に、J-WAVEの番組で、
『QUICHES キッシュ』の取材で自宅に来て下さり、
いっしょにキッシュを作ったことがあり、
それ以来、私は、クリスさんの聡明なすてきさのさらなるファンになっていたのですが
なんと、お会いした時、
「渡辺麻紀さん!キッシュの!○○に住んでましたよね?変わらず、あそこですか?」
と、すぐに、一気に、言ってくれたのです。
感動。
というか、そんな前の、あんな小さなことまで覚えていて下さるとは。
やっぱり違うんだなぁ〜〜〜、としみじみ感動。
(私なんて最近、目の前にいる人の名前さえ、
咄嗟に思い出せないことさえあって、ぞっとしたりするのに。
ちなみに、この間、お仕事したカメラマンさんは、
水道の水をとめようとして、電気のスイッチをぱちぱちやっていて、
なんで、水が止まらないんだろう!?と思っていて、
はた!と気付いてぞっとした、と言ってました。
で、スタイリストさんも、車を運転していて、一瞬、
ブレーキってどっちだっけ??と考えて、ぞっとした、と言っていた。
あはは。って、笑えないケド。
あ、話しがずれてしまった。)

取材に来て下さった後、一緒に作ったキッシュを年末の集まりなどで
クリスさんが作ってくれていたことを、
共通の知人に聞いて、すごく嬉しく思っていて、
またお会いできたら楽しいなぁ、と時々思っていたので、
本当にうれしかったなぁ。

それにしても、クリスさん、すてきすぎるなぁ。

2012年11月22日

冬支度

冬支度、というコトバに私はなぜだかわくわくするような気持ちになる。
ということに先日気がついた。

寒い寒いと文句を言うくせに、
セーターをだして、毛布をだして、コートもだそう。
マフラーも、帽子も。
ベランダのハーブは、そろそろ部屋の中に避難させようかな?
そんなことをつらつら考えていると、
なんだか、気持ちが浮き立つように楽しくなっているではないか、と気付いたのだ。


先日、恵比寿の文房具の有隣堂さんで、のろのろとペンを選んでいた。
夕方で、サラリーマンさんや、学生、お母さんに子供と、
店内はたいそう混んでいて、レジにもなが〜い列ができていた。
私がいた棚の向こう側でやりとりをする声がしていた。
おばあちゃまと、若そうな男子の店員さんの。
おばあちゃまが、たいへん失礼ながら、よろよろとお話していて、
どうやら、紙をとめる何かが欲しいらしいのだけれど、
その名称が何だか、よくわからないらしい。
超スロースピードで、棚のこちら側で聞くともなしに聞いている私なんて、
なんのことやらさっぱりわからない説明を、
何度も繰り返していた。
男子店員さんは、丁寧に相づちを打っていて、
ホチキスのことですか? とか、クリップのことかな?とか、
聞いていて、どうやら、現物もお見せしているようなのだけれど、
おばあちゃまにとっては違うらしい。
あ〜あ、この超忙しい時間帯に、店員さん、たいへんだなぁ、と
内心思っていたら、
その店員さんが、とてもゆったりした声で、
そうですかぁ。では、どんな風に(紙を)とめましょうか?と言った。
その声が、とてもやわらかくて、やさしくて、
こんな時にそんな風に答えられるなんて、ああ、いい人だなぁ、と思った。
おばあちゃまのお礼を言う声は、はにかむように嬉しそうだった。
おばあちゃまのココロに、北風でなく、
温かいまあるい空気が生まれたことを祈った。
それが、ぐぅっと冷え込んで来たその日の帰り道でもきっと冷めずに、
お家まで、それから、ベットに横になっても
おばあちゃまを温め続けてくれますように、と祈った。

さあ、家に帰って、私も、冬支度しよう、と思った出来事。


その夜から、寝室のデロンギのヒーターをいれた。
その年に初めてスイッチオン!をする瞬間はなんだか、
儀式のような気持ちになる。
軽くひと呼吸して、今年もよろしく、とココロの中で唱えながら、
スイッチを押す。
一緒に、寒く厳しい冬を越えてね、と祈る。

ほわほわと温かくなる部屋。
その感じがなんだか、あの店員さんとおばあちゃまの会話を聞いた時の
感じとかさなって、ああ、そういうことだったんだ、と思った。
その部屋で、すっぽり布団をかぶって、
もぐるように眠るシアワセ。

これからしばらくは、何かにつけて、寒い寒いときっと文句を言うだろうけど、
でも、冬のこのぬくぬくだけはやっぱり、好きなんだなぁ。

2012年11月21日

新しい本『ショートパスタ・ブック』発売!

新しい本、
『ショートパスタ・ブック ベーシック7種と生パスタ・ニョッキのレシピ』
が 発売になりました。
河出書房新社さんからです。(相変わらず、写真が載せられない・・・)

ファルファッレ、コンキリエ、ルオーテ、リガトーニ、フィジリ、ペンネ、
マカロニといった7種類のショートパスタのレシピに、
手作りパスタも載せちゃっています。
手作りするのは、オレキエッテ、トロフィエ、ファルファッレ、ガルガネッリ。
ニョッキも4種類載せていますよ!

ショートパスタは、ロングパスタに比べ地方性があったり、
それぞれの家庭で代々伝わってきたようなストーリーのあるパスタなんです。
それを現しているのがそれぞれのネーミング。
ファルファッレは蝶々、コンキリエは貝殻、ルオーテは車輪のような輪・・・
というように。
そういうところに、イタリアの人々のお茶目なところや、
食と生活が一体になっているところなんかも感じられて、
なんだか、うれしくなっちゃうのです。
昔はきっと、多くのおうちで、朝ごはんが終わったら、
マンマやノンナが、おしゃべりしながら、お昼や夜に家族で食べるパスタを
きゅるきゅるきゅる!と作っていたんだろうなぁ。

そんなパスタは形状も本当にいろいろ。
でも。いえ、だからこそ、それぞれのパスタを美味しく味わうような
ソースとの組み合わせがあるのです。
パスタ自体の特徴から、マニアックに説明しておりますのよ!
私のしつっこい説明なんかも、編集の方がものすごくすっきりクレバーな感じで
まとめてくれました。さすが!
自分で言うのもなんですが、
見て読んで、作ってもらって、と、
けっこう楽しんでいただける本になったのでは!?と思っています。
現代版 家庭の医学 的な、一家に一冊、と
言っても過言ではないような気さえしてますのよ。

撮影中もとても盛り上がりました。
スタッフの皆さんも、撮影し終わったパスタをどんどんぱくぱく食べくれて、
おかげで私も、ノリノリで料理させていただきました。
たぶんそんな、マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!な空気を
感じてもらえると思います。
この本を見て下さった皆さんと、そんな空気を
本を通して共有したいです!

ぜひ、見てみて下さい。

あ。
今までの本の中でいちばん、プロフィール写真がかわいく撮れているんです。
そちらもぜひ!うふ。